整理番号 | 833 |
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識別番号 | J302 |
見出し | 沖縄陷落寫眞集 |
ふりがな | おきなわかんらくしゃしんしゅう |
ふりがなの有無 | なし |
作成組織 | B |
使用言語 | 日本語 |
絵の色 | 黒 |
絵柄 | あり |
紙の色 | 赤 |
写真 | あり |
本文 |
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【ビラ本体画像1】 沖縄陷落寫眞集 右、空輸にて、輸送される聯合軍の負傷兵 左、進撃を開始した米軍海兵隊。 右下、基地に於て地上撃破された日本軍航空機の残骸。 左下、聯合軍の砲撃は晝夜の別なく續く。 【ビラ本体画像2】 沖縄喪失の教ゆるもの 六月廿二日沖縄本島は陷落した。太平洋戰はじまって以來の多數の日本陸海軍將兵約九十餘名が、其戰の末期に及び衆寡敵しがたきを悟り降服の擧に出で、米軍は禮を以て之を迎へた。この沖縄本島戰の教ゆるもの之は日本側総帥部の決して無視し能はざる所「今度の戰爭はこりゃ負だぞ」と云ふ印象は今や日本軍將兵の間に漲って居る。高級幹部はよろしく此の勢を察し軍の體面を汚すことなく速に戰を止むるにする。狐疑逡巡すれば無駄に人を殺し、又國を破る。 沖縄は本土を去る僅か五百六十粁、飛行距離にして二時間足らず、既に數ヶ所の太平洋方面切っての大飛行場の建設が着々進められて居り、戰斗機、爆撃機のかずかずが終結を開始し、日本々土爆撃は今や日常事かさんとして居る。事態かくの如きに際し責任ある人々は眞に國民、國家の爲になる途を取るべきである。 |