整理番号 | 627 |
---|---|
識別番号 | 4-J-1 |
見出し | 時は迫れり! |
ふりがな | ときはせまれり! |
ふりがなの有無 | なし |
作成組織 | F |
使用言語 | 日本語 |
絵の色 | 黒 赤 黄 |
絵柄 | あり |
紙の色 | 白 |
写真 | なし |
本文 |
---|
【ビラ本体画像1】 時は迫れり!! 【ビラ本体画像2】 故郷を離れた將兵諸君 東京首腦部では此の戰爭の實狀を詳細に亘り良く理解して居る。其の例を擧ぐれば 一、現況の續く限り最後の敗北を喫せざるやも推かり知れぬ。(東京無電 昭和十九年七月三十一 日) 二、全般的戰況に對して充二分に進行して居ると思ふ事は出來ない、敵が我が内部防衛線に近づくに從ひ我々は益々困難になるのみである。(米内海相昭和十九年九月七日) 三、聯合軍の吾本土上陸の可能性を念頭に置くべきである。(小磯首相 昭和十九年九月七日) 右東京當局聲明は果して何を意味するものだらうか。それは諸君の戰友が太平洋各地に於て惡戰苦鬪して來たにも係らず聯合軍の大進撃は着々と日本々土に向ひ進行しつゝある事を意味するものである。 野望逞しい軍部當局は最早や自己の犯した誤算を包み隠し切れない時が來た、然も勝運なきと知り乍ら己の面目保持の爲に諸君をなほ徒らに犬死させんとしてゐる軍部當局は果して正道を踏みつゝあると言ひ得るだらうか。 |