| 整理番号 | 1425 |
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| 識別番号 | |
| 見出し | 萬病の藥 |
| ふりがな | まんびょうのやく |
| ふりがなの有無 | あり |
| 作成組織 | A |
| 使用言語 | 日本語 |
| 絵の色 | 黒 |
| 絵柄 | あり |
| 紙の色 | 赤 |
| 写真 | なし |
| 本文 |
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【ビラ本体画像1】 萬病の藥 大東亞虚榮丸 有効 痔瘻、肺病、脚氣、頭痛、眩暈、流行性感冒、榮養不良、花柳病、其他一般 以上の症状あらば日本軍部の最新式發明たる 大東亞虚榮丸を腹用すべし 【ビラ本体画像2】 今月の艱難で眩暈せば、此の虚榮丸を腹用する時、益々眩暈の激化することを保證す。 今日の重税で頭痛せば、虚榮丸を飲む事により頭痛の深酷化すること疑ひなし。 軍部は過去數年間「大東亞虚榮圏」の設立は世界中の問題の解決案の如く聲明したり。成程利き目は甚大にして此れを飲んだ士官は一夜にして傲慢な法螺吹きとなつた。 虚榮丸は萬病の藥なりと軍部は 價は支那に、馬來に、ミツドウエー島沖に於ける國民の父や夫や息子の死骸であつた。 軍部の案出した大東亞虚榮丸は藪醫者の詐欺と同じことだ。故に米國爆撃機の組織的襲撃下に日本の大工業地が燒土と化し、其の附近の住宅地も類燒し被害を蒙る前に日本の癌たる軍部は藪醫所か、詐欺師同樣なることを自覺し、國民一般はより聲明なる政策に從うこそ眞の愛國 |