整理番号 | 1031 |
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識別番号 | 139-J-1 |
見出し | 風前の灯 |
ふりがな | ふうぜんのあかり |
ふりがなの有無 | |
作成組織 | F |
使用言語 | 日本語 |
絵の色 | 黒 |
絵柄 | あり |
紙の色 | オレンジ |
写真 | なし |
本文 |
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【ビラ本体画像1】 風前の灯 【ビラ本体画像2】 軍首腦部は度重なる惨敗を遂に隠し被せず國民各自の家屋を防衛陣地として國土防衛の責任を國民に轉嫁しやうとしてゐる。 陸、海、空軍でさえ、爲し得なかつた國土防衛を國民に負擔させやうとしてゐるのである。 特種な戰闘訓練を受けた軍隊でさえ失敗した防衛作戰をどうして非戰闘員である國民が遂行し得ますか。 日本々土に對する米軍の總攻撃が開始されゝば日本國民が幾ら頑強に防戰しやうとしても、その機會さえ與へられないでせう。圧倒的な戰力に依る攻撃は実に恐るべきもので全てを徹底的に破壊するのである。 日本國民が例へ各都市は無論の事、各自の家屋や國民自身の命を全部犠牲に供しても日本を救ふ事は最早や絶對に望み得ないのである。 残された唯一の道は無條件降服のみであり日本國民はこれにより初めて戰前の平和な生活に立ち戻る事が出来るのである。 |